歯の痛み

【痛みの仕組み】

歯の中には空洞の管があり、そこに神経や血管が通っています。
虫歯などで外側から歯が溶かされると、中の神経に刺激が伝わり歯痛が起こります。

【歯の感覚】

歯の感覚を司る神経には、歯の中の神経と、歯の外側の神経の2種類があります。
虫歯の痛みを感じる神経は、歯の中にあるほうの神経です。
虫歯がひどくて神経を抜く治療をした後には、今後その歯がどんな虫歯になったとしても、虫歯の痛みを感じることはありません。
一方、強く咬みすぎてしまったときの痛みや、髪の毛のような微小なものを咬んだときの鋭敏な感覚は、歯の外側の神経が感じている感覚です。
体の様々な部分と同様に、歯の周囲にも色々な神経が張り巡らされているのです

【神経を抜いても】

たまに、神経を抜いたはずなのに歯が痛い、と感じる人もいます。
根の先に細菌が残っていたりすると、治療後にも時間が経った後に根の先で膿みが溜まって腫れたり、痛みが出たりすることがあります。
これらの感覚は、歯の外側の神経が感じています。
膿が溜まっているなどの病的な状態になっていなくても、神経を抜いた後の歯は体調により、疲れていたり風邪をひいたりすると違和感を感じることもあります。
また、歯の周囲の歯肉が炎症を起こして痛みを感じる場合もあります。
原因さえわかれば対処法もあるので、おかしいと感じたら歯科医院で相談しましょう。